アバター動かし重度障害児が「オンラインゲーム」 視線入力やスイッチ操作を通じて新しい発見も

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重度障害児がオンライン上に集まって行われた運動会。徒競走の様子(画像:主催者の許可を得て筆者がスクリーンショットしたもの)
インクルーシブ(inclusive)とは、「全部ひっくるめる」という意。性別や年齢、障害の有無などが異なる、さまざまな人がありのままで参画できる新たな街づくりや、商品・サービスの開発が注目されています。
そんな「インクルーシブな社会」とはどんな社会でしょうか。医療ジャーナリストで介護福祉士の福原麻希さんが、さまざまな取り組みを行っている人や組織、企業を取材し、その糸口を探っていきます【連載第3回】。

5月5日のこどもの日。生まれつき、あるいは病気などによって、いつもベッドに寝ていたり、車いすに座ったりしながら生活する重度障害児がコンピューターのオンライン上に集まり、“運動会”に参加した。

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競技は「徒競走」と「綱引き」。画面上でアバター(自分の分身キャラクター)を走らせ、綱を引かせる。そのガチンコ勝負に、子どもたちと応援の両親らは大騒ぎだった。

カスタマイズされたスイッチを使用

オンライン運動会には、全国から12人の子どもたちが参加した。

パソコンのキーボードやマウスの代わりに、それぞれの身体機能ごとにカスタマイズされたスイッチを使う。べッド上で横向きになったり、腹ばいになったり、いすに座ったり、歩行器につかまったりしながら、手のひら、指先、足先、視線などで画面を操作する。

青森県在住の畑中悠翼(ゆうすけ)さん(12歳)も100円ショップで購入したBluetooth用マウスを改造し、そこにスイッチを接続してパソコンにつなげた。

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