原発で停電に備えるのは割に合わない
――3月22日の需給逼迫の原因や対策をめぐる多くの議論について「的外れだ」と批判しておられますね。
3月22日には、突然の寒波と3月16日に発生した地震による火力発電所の運転停止・出力低下という2つの事象が重なった。この2つの事象が同時発生するということは「稀頻度事象」(滅多に起きない事例)とみなすことができ、これを事前に想定することは難しく、そのリスクをゼロにするには膨大なコストを必要とする。
今回のような事象を回避するために、原発や火力発電所を多めに建設して備えておくのは経済的に割が合わない。3月22日のような停電や需給逼迫を防ぐには需要側の対策が必要であり、企業や家庭などに節電協力を求めるしかなかった。
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