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『死体格差 異状死17万人の衝撃』 異状死体解剖率は1割程度 日本の死因究明が抱える問題

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死体格差 異状死17万人の衝撃(山田敏弘 著/新潮社/1650円/200ページ)書影をクリックするとamazonのサイトにジャンプします。
[Profile]やまだ・としひろ 国際ジャーナリスト。1974年生まれ。ロイター通信、『ニューズウィーク』日本+英語版を経て、米MITフルブライト研究員として国際情勢とサイバーセキュリティーの研究・取材活動に従事。著書に『世界のスパイから喰いモノにされる日本』など。

「死人に口なし」というが、実は死体は雄弁だ。どんなに巧妙な殺人や、事故に偽装しようとした自殺であっても、死体は嘘(うそ)をつかない。ドラマや小説の中で法医学者が遺体にメスを入れて死因を調べ、殺人事件を解決に導く様子は見慣れたものだ。

だが、死者の声に専門家が耳をしっかり傾ける場面は非常に限られている。医療機関以外での死亡は、「異状死」に分類される。2020年には国内で17万人ほどが異状死したが、大半は解剖されない。

本書は、海外では8割近い国もある解剖率が1割程度にとどまる日本の現実や、国内でも死ぬ場所によって解剖されるかどうかが決まる地域間格差を指摘する。

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