今までのディーゼルエンジン車の時代には、日野は日野、いすゞはいすゞで、全部自前でやってきた。しかし、必要な技術や開発費の負担、人的リソースなどを考えると、これからの電動化時代に今までと同じやり方でやっていくのは難しい。電動トラックの普及に向け、一緒にできるところは協力して取り組めばいい。
ただし、協調と競争の線引きは明確で、お客さんにいちばん近いところではあくまで競っていく。当社が来年初夏に発売する小型低床のEVトラックがまさにそう。宅配ドライバーに同行するなど、現場を一から勉強し直して開発したトラックで、ドライバーの負担軽減につながると大きな反響をいただいている。
モーターや電池など、搭載した電動関連の主要なコンポーネント自体はほとんどが社外から調達したもので他社も買えるが、あのパッケージングこそがまさに日野の競争力。同じコンポーネントを使ったとしても、最終的にどんな車両に仕上げるかは競争領域として残る。そこで勝つには今まで以上にお客さんの現場を知り、そのニーズをくみ取ることが必要だ。
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