地政学や地経学の動向を踏まえて先端技術をいかに取り扱うかが、日本企業にとっても極めて重要なテーマになっている。具体的な指針を示すため、経済同友会の国際問題委員長として、今年4月に経済安全保障に関する提言をまとめた。
地政学リスクの分析を行う米ユーラシアグループは、「地政学こそボードイシュー(取締役会の重要事項)」と指摘しているが、まさにそのとおりだ。改訂版のコーポレートガバナンス・コードにはまだこうした要素が含まれていないが、日本の経営者は経済安保に関して、もっと感度を高めるべきではないか。
当社が関係する半導体材料業界では、2019年に痛い思いをしている。日本政府が関連する3品目について韓国への輸出管理を厳格化し、そのうちの1つである日本製のフッ化水素は売り上げの6割を失った。まさに青天の霹靂(へきれき)で、政府へのロビー活動やルールメイキングに関わることの重要性を痛感した。
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