研究機関やIT業界においてPythonと並んで広く使われるツール「R」。約30年前に登場したが、高度な分析ができるだけでなく、フリーソフトで誰でも無料で使えることから、統計分析の世界的なスタンダードソフトになっている。
Excelと異なる最大の特徴は、マウスではなくプログラムで操作する点。ファイルを開いたり保存したりする際はマウスで操作するが、データの分析はコードを入力して行う。
例えば平均値の計算。ExcelではAVERAGE関数などで算出するが、その際マウスを使って範囲指定することが不可欠だ。一方のRはどうか。下の画像はRの拡張ツールRStudioの起動画面だが、左上のスクリプト画面という白い部分にコード「mean(A)」を入力し、Enterを押す。すると左下のコンソール部分に平均値が表示される。
高度な分析機能・効率性
見た目や操作感でいえば、Excelのほうが圧倒的に優秀だろう。それなのになぜRがもてはやされるのかというと、理由の1つに作業の効率化がある。例えば、Excelファイルの決められたシートで決められた列の平均値を求めたいとする。単純な処理だが、対象ファイルが数百個になると時間がかかるし、実行済みファイルを繰り返し開いてしまうというミスも生じかねない。
しかしRならばファイルを開く必要すらなく、先ほどのスクリプト画面で数行のコードを入力してEnterを押せば、対象となるすべてのファイルの指定したセルに平均値が入力される。Rがバックグラウンドでファイルにアクセスし、必要な処理を行うのだ。
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