今回は「コロナ選挙」だったといっていい。トランプ氏の新型コロナウイルス対策が再選を阻んだ。コロナ前は失業率も低く、トランプ氏の楽勝ムードもあったが、コロナによってトランプ氏の現職としてのアドバンテージも食われてしまった。トランプ氏への反発がそうとう強かったことを物語る。
トランプ氏の逆転の可能性については、あっても5%ぐらい。トランプ氏は「最高裁まで争う」と主張するが、最高裁判事は任期が終身で、先例や憲法、良心に従って評決するはず。2000年の大統領選の際、フロリダ州での再集計を認めなかった最高裁判決が先例になることも考えられる。裁判による逆転の可能性は極めて低い。
逆転するとすれば、訴訟などを通じたトランプ氏の引き延ばし作戦によって、12月8日の期日までに各州の選挙人が確定せず、バイデン氏の選挙人が過半数に達しない場合だ。そうなると新大統領の選出は、21年1月6日の議会下院による投票に持ち込まれる。下院選では共和党が多数を占める州の数が多いとみられ、トランプ氏が合法的に再選する可能性が生まれるが、共和党議員がみなトランプ氏のやり方を支持するとは思えない。理論上は可能でも、実質上は再選は難しいのではないか。
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