中国「医療用資材」輸出に品質問題浮上 登録証明書を取得しなければ輸出を認めないと通達

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最近、中国企業が海外に輸出した医療用資材の品質をめぐる議論が相次ぎ、注目を集めている。

「医療用資材の輸出で品質問題が指摘された場合、(中国の関連当局が)真剣に調査し、違反行為を見つけたら法律に基づいて処罰する」

4月5日、中国商務省対外貿易局の江帆・一級参事官は記者会見でそう強調した。

商務省、海関総署(税関)、国家薬品監督管理局は3月31日、共同で「医療用資材輸出の秩序ある発展に関する公告」を発表。医療用の検査試薬、マスク、防護服、人工呼吸器、赤外線体温計など5分野の製品について、メーカーが輸入国の品質基準に適合するとともに、中国の医療機器製品登録証明書を取得しなければ輸出を認めないと通達した。

それまでは、中国メーカーの間では国内の登録証を取得していないにもかかわらず、輸入国の適合基準をクリアしただけで製品を輸出するケースがあるのが実態だった。通関統計によれば、医療用資材の輸出は3月下旬からそうとう大きく増加している。3月1日から4月4日までの間に、全国で総額102億元(約1570億円)相当に輸出許可が下りた。

その主な内訳はマスク38億6000万枚、防護服3752万セット、赤外線体温計241万台、人工呼吸器1万6000台、新型コロナの検査試薬284万セット、ゴーグル841万セットなどだった。

(財新記者 周東旭、原文は4月5日配信)

中国の独立系メディア「財新」の記事は東洋経済オンラインでも配信しています。
財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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