愛知県といってすぐに思いつく観光地はどこだろう。隣接する三重県には伊勢志摩、岐阜県には飛騨高山、静岡県には富士山や伊豆といった「鉄板」の観光地があるが、愛知県は中部地方の中枢ながら、「観光」のイメージは薄いかもしれない。だが、愛知県にもすてきな観光の街がある。今回は犬山市を取り上げよう。
犬山市は愛知県北部、木曽川が濃尾平野に流れ出る、扇状地の要に位置する人口約7万3000人の街だ。交通アクセスはよく、名鉄快速特急では名鉄名古屋駅からわずか25分で犬山駅に着く。犬山駅には名鉄小牧線、犬山線、広見線が集結。名古屋や岐阜方面への交通の要衝となっている。
この街のシンボルが国宝・犬山城だ。犬山城天守閣は、国内に12ある、江戸時代までに建設され、現存する天守閣のうちの1つ。また姫路城、彦根城、松江城、松本城とともに、天守閣が国宝に指定された5つの城の1つでもある。
犬山城は初め室町時代に岩倉織田氏の砦として築かれたものだが、江戸時代には犬山藩主成瀬氏が居城とした。街は城下町として栄え、三光稲荷神社や針綱(はりつな)神社、寂光院など神社仏閣が多く、尾張の小京都の異名を取る。
毎年4月の第1土・日曜日に行われる犬山祭は、ユネスコ無形文化遺産にも指定されている。多くの車山(やま)が針綱神社の参道に集結し、その豪華な車列は多くの観光客を引きつけている。
観光要素盛りだくさん
街の北端を流れる木曽川沿いの桜並木では、犬山祭のころ花見が楽しめ、桃太郎公園や不老公園、寂光院は紅葉の名所として知られる。観光に欠かせない「食」も、城下に江戸時代の雰囲気を残した街路が形成され、食べ歩きの街として観光客の満足度を高めている。
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