LPWAの普及を見据え、電子部品メーカーも部品の開発や生産に力を入れている。
10月中旬に開かれた家電・IT見本市「CEATEC 2019」。電子部品大手の村田製作所は、モノとインターネットがつながるIoT社会をテーマの1つにして無線通信技術のコーナーを設置した。5G向けやWi-Fi、ブルートゥースの通信モジュールなどとともに、展示コーナーの中央に「LPWAモジュール」と掲げられたスペースがあった。
「問い合わせなど引き合いは増えている」と担当者は話す。同社以外のLPWAモジュールと性能を比較する人もいた中、「何ができるようになるのか?」とLPWAで新たなビジネスを見いだそうとする来訪者も多かった。
今年のCEATECで同社は開催期間の4日間、LPWAに関するプレゼンテーションを連日30分、ブース内で行った。「5GだけでなくLPWAもIoTの主役の1つであることを知ってほしい」(前出の担当者)。
村田製作所は通信規格の発展に合わせて製品ラインナップを拡大してきた。5Gの普及では同社の手がける樹脂多層基板「メトロサーク」が注目を集める。高周波特性に優れ、5G通信を行う高機能スマートフォンで必要とされる部品だ。すでに米アップルや中国のスマホメーカーに供給しており、売上高は年間1000億円を超える。
欧米中心に100万個超
5Gの普及で恩恵を受ける同社だが、5Gと同じようにLPWA向けの部品に対する需要が今後急増するとみる。モジュール事業本部IoTモジュール商品部の兵庫弘考マネージャーは「5Gのような高速通信は特定用途で使われ、LPWAは裾野が広くさまざまなIoT製品に使われる」とみる。
この記事は有料会員限定です
残り 540文字
