東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #「決算書&ファイナンス」 厳選ノウハウ30

決算書を読むために押さえるべき会計用語 05〜10|減価償却、在庫評価、のれん、運転資金…6つの基本用語

6分で読める 有料会員限定
  • 大津 広一 多摩大学大学院ビジネススクール客員教授
決算短信は企業の成績表。3月期なら5月中旬までに公表される

決算で財務諸表を読むとき、どうしても知っておきたい用語がある。ここでは代表的な6つの会計用語を解説する。

05|減価償却費

企業の稼ぐ力を表すのは営業利益である。だがそれは、設備投資に伴う「減価償却費」の影響を織り込んだ数字であることに、気をつけなければならない。

減価償却は、建物や機械など、長期で使う固定資産を購入した後の会計処理で扱う。購入時に全額を費用計上するのでなく、その資産の利用可能年数で按分し、毎年その額を費用計上するものだ。

例えば、8億円で購入した機械の利用可能年数が10年間の場合、8億円÷10年で8000万円。機械の資産価値は毎年8000万円減っていくと考える。そのため会計処理では、購入時、貸借対照表(BS)の資産の部に機械を簿価8億円で計上するが、損益計算書(PL)で毎年8000万円を費用計上し、資産を10年間、同額ずつ減らしていく。この8000万円が減価償却費だ。

渋谷再開発など大型投資が続く東急では、減価償却負担が当面は利益を圧迫することになる。そこで毎年の新たなビル開業が収益に貢献することをわかりやすく示すよう、同社は営業利益に減価償却費を足し戻したEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を経営指標として用いている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象