解答は「ビールバナレ」 でした

解説
日本の宴会の決まり文句「とりあえずビール」の存在感が薄れている。ビールより麦芽使用量を減らすなどした発泡酒、麦芽を使わない第3のビールを含めたビール系飲料市場は、2018年まで14年連続で縮小が続き、若者を中心に「ビール離れ」が指摘されてきた。背景にあるのは、消費者の健康・節約志向、缶チューハイや缶ハイボールなどの手軽に飲める低アルコール飲料や、ビールテイストをはじめとするノンアルコール飲料の市場拡大に見られる嗜好の多様化だ。
そんな国内環境を受けて、アサヒグループホールディングス(小路明善CEO)はこの夏、約1兆2000億円を投じ、オーストラリアのビール大手、カールトン・アンド・ユナイテッド・ブリュワリーズを、バドワイザーやミラー、コロナなどのブランドを傘下に持つベルギーの世界最大手、アンハイザー・ブッシュ・インベブから買収すると発表した。これにより、同じく豪大手のライオンネイサンを傘下に置くライバルのキリンホールディングス(HD)と、豪市場を日本企業が二分する構図になる。
アサヒは、シェア10%前後、業界3位と低迷していた1987年にスーパードライを発売すると、72年から85年まで6割超のシェアを誇ったキリンを猛追。01年にビール系飲料で国内トップシェアを獲得した。09年に一時逆転を許したものの、10年以降は首位の座を確立。16年にインベブから買収したイタリアやチェコのビールブランドに加え、カールトンを獲得することで国際展開を加速する。
キリンHDは、第3のビール「本麒麟」のヒットにより、国内シェアでアサヒに迫り、スーパーやコンビニエンスストアのPB商品、クラフトビールとの提携にも注力する。一方で、11年に現地メーカーを買収して進出したブラジル事業は17年、世界2位のオランダ・ハイネケン傘下の現地大手ババリアに売却。今年8月には、化粧品・サプリメントが主力のファンケルと資本業務提携を発表して、ビールの発酵や、グループの協和キリンのバイオ・免疫などの技術を生かせる健康分野を強化、多角化を図る。
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