今年4月26日のデンソーの決算発表で業績よりも注目を集めたのが新任取締役人事案だ。そこにはトヨタ自動車の豊田章男社長がデンソーの取締役に就任するとあった。6月の株主総会で取締役人事は粛々と承認され、ある株主は「大賛成」という意見を述べた。
デンソーは、赤字だったトヨタの電装・ラジエーター部門を切り離し1949年に設立された。グループ会社のトップにはトヨタ役員が天下りすることが大半。だが、デンソーは初代を除いて社長は内部から昇格しており、グループ内では独立心が強いとされてきた。豊田社長の父・章一郎名誉会長が64年から2015年まで取締役を務めたが、形式的なものとされていた。
今回は「トヨタの電子部品事業を移管するデンソーにグリップを利かすため、章男社長が乗り込んだ」(グループの部品メーカー社長)との受け止めがなされている。グループ会社にさらなる再編を促すため、との声もある。
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