中国の「一帯一路」構想にも照準
ジョンソン新内閣にとっては、ブレグジットが期限を迎える10月末までの最初の100日間が最も重要だ。まず「合意なき離脱」は何としても回避してほしい。英・EUの合意によって、離脱の複雑なプロセスを消化するための激変緩和措置(移行期間)をとることが重要だ。
そして、英国経済(国内総生産)の約80%を占めるサービス産業の重要性を忘れないでもらいたい。とくに、金融とその周辺サービス業のウェートは農林水産業や製造業の合計よりも大きい。
「合意なき離脱」の影響を予測するのは難しいが、英金融界では離脱後もEUでの取引を継続できるよう対策がとられている。ただ、とくに国境を越えたデータ移動やユーロ建てデリバティブ清算においては懸念がある。後者は来年3月まで暫定措置(ロンドンでの清算が可能)があるが、その後は不透明なままだ。
英国からEUへの人員移転はまだ少ないが、将来的には増えるだろう。それでも最大7000人程度とみており、220万人に及ぶ英国内の金融サービス関連従事者のほんの一部だ。ロンドンの代替として特定の1都市が恩恵を受けるわけでもなく、ロンドンが欧州最大の金融センターであることに変わりはない。
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