有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #パナソニック非常事態

「100年の技と知見を生かし現場の課題を解決していく」 インタビュー/パナソニック CNS社 社長 樋口泰行

3分で読める 有料会員限定
ひぐち・やすゆき 1957年生まれ。大阪大学工学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)入社。2015年に日本マイクロソフト会長退任後、17年パナソニックへ復帰。代表取締役専務執行役員も兼任。(撮影:尾形文繁)

──コネクティッドソリューションズ(CNS)社が中心となる「現場プロセス」領域が、基幹事業に位置づけられた意味はどこにあるのでしょうか。

2017年にグループのBtoB事業が集められてできたCNS社は、航空機内エンターテインメントシステムや電子部品などの実装機、プロジェクター、決済端末などを提供している。ただ、近年は商品を大量に生産・流通させるモデルではなく、個々の消費者ニーズに合った商品を届ける「消費者起点のサプライチェーン」が求められている。そのため、これからは個別の製品・サービスの提供にとどまらない、ソリューションビジネスにシフトしていく。

中でも重要となるのが、現場プロセスイノベーションだ。消費者ニーズの多様化や産業のデジタル化、さらには労働者不足もあり、現場の業務プロセスは複雑化している。そこで、工場内の製造装置や物流施設、小売りの現場をデジタル化することによって自動化していく。

──産業用ロボット制御のシステムソフトウェアを手がけるベンチャーへの出資もしました。

われわれの強みは、100年間のものづくりを通じて培った匠の技や知見だ。具体的には、生産管理の手法や現場改善ノウハウ、センシング・画像解析・ロボティクスといった技術がある。ここにベンチャーのソフトウェア技術が組み合わさると大きな力になる。

6月に出資したリンクウィズは、溶接や塗装などを行うロボット制御ツールのソフトウェア技術などを得意とする。彼らの技術を使うことによって、これまで熟練工が担ってきた切断・溶接・検査といった熱加工現場のプロセスを自動化できる。不足しているソフトウェアやサービスを獲得するためには、今後は出資だけではなくM&Aも視野に入れる。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数