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スープラとモリゾウ 「豊田章男 100年の孤独」 第14回

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  • 片山 修 経済ジャーナリスト

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(撮影:鈴木紳平)

大音量のBGMが響く中、舞台の上手から、1台の真っ赤なスポーツカーが滑り込んできた。ゆっくりとカーブを描いて舞台を横切り、下手に停車した。降り立ったのは、紺色のスーツに黒縁眼鏡の豊田章男だ。

2019年1月14日、米デトロイトモーターショーの会場での様子だ。17年ぶりに復活した新型「スープラ」の発表である。

「I like it there so much! I almost didn't get out.(とても気に入ったね、降りるのをやめるところだったよ)」

彼は、さもいとおしそうに「スープラ」のルーフを軽くたたき、満面の笑みで語った。

「皆様に、私の最も親しい友人を紹介できて光栄です」

トヨタ自動車の新車発表会で社長がプレゼンテーションを行うことは異例だ。章男にとって「スープラ」は特別なクルマである。

章男と「スープラ」を物語るとき、欠かせない人物がいる。彼がドライビングの「師匠」と仰ぐ、伝説のマスタードライバー・成瀬弘(なるせひろむ)である。

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