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AIが雇用に与える影響をどう評価するべきか 雇用にプラスの作用をする可能性も

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  • 足立 大輔 デンマーク・オーフス大学 経済経営学部助教授

INDEX

対局者が知恵を絞り、雌雄を決する将棋。見る者の胸を熱くするこの競技は筆者の趣味であるが、現代においてはもはや人間だけのものではない。2013年から15年にかけて行われた、プロ棋士対コンピューター将棋プログラムによる将棋電王戦五番勝負は、コンピューター側が好成績を収めて幕を閉じた。技術の目覚ましい進歩によってコンピューターが完勝する日が来たら、強さを極める職業としてのプロ棋士はその立場を失うのだろうか。

より広く見渡すと、新技術の導入が雇用を奪う懸念は、これまでも多くの時代や地域で生じてきた。古くには19世紀イングランドの繊維手工業労働者が、産業革命に伴う機械化に反発したラッダイト運動がある。近年では産業用ロボットや機械学習、深層学習ベースのAI(人工知能)の導入が広がっている。それらの発展によって、棋士だけでなくタクシー運転手、工場のライン工などの職は人の手を必要としなくなるのだろうか。そして雇用全体にはどのような影響があるだろうか。

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