バイオベンチャーへの投資熱が今、世界的に高まっている。米調査会社ピッチブックによれば、2018年の世界のベンチャーキャピタル(VC)によるバイオテクノロジー分野への投資額は155億ドル(約1.7兆円)に達し、10年で7倍近くに膨らんだ。
遺伝子検査の米23andMeなど、未上場で企業評価額が10億ドルを超えるユニコーン企業が目立つのが、ゲノム関連の領域だ。次世代シーケンサーと呼ばれるDNAの塩基配列を解読する装置によりゲノム解読費用が急減し、多くのビジネスが生まれている。
こうした分野に、グーグルやアマゾンをはじめとする米国の大手IT企業や起業家たちが投資を加速させている。新たながん治療法を開発するベンチャーに個人で投資した楽天の三木谷浩史社長は、「IT企業の次なる最有力市場は医療・バイオ領域だ」と言う。
ゲノムなどビッグデータの活用で進むのが、患者一人ひとりに合わせた医療を提供する「プレシジョン・メディシン」だ。その1つとして、日本では遺伝子変異の解析から治療法を決めるがんゲノム医療で近く保険適用が始まる。
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