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北方領土交渉でのロシアの戦術を読む 日本は返還後のよい影響をロシア世論に示すべき

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

今年に入り、ロシアから複数の友人が訪ねてきた。モスクワからも電話やメールが頻繁に入ってくる。その中には、クレムリン(ロシア大統領府)の北方領土戦術を示す機微に触れる情報が含まれている。情報源の秘匿に配慮しつつ、現時点で筆者がつかんでいる情報を紹介したい。

ロシアのプーチン大統領は北方領土問題の解決に向け、情報収集を本格化せよとの指示を出した。1月11日にクレムリンでの安全保障会議の実務者協議において、ロシア外交の重要事項についてプーチン氏が指示を出した。日本に関してプーチン氏は「すぐに安倍晋三首相の訪問がある。難しい交渉が待っている。日本側から最近なされた声明の結果、平和条約交渉の問題をめぐって生じた状況を考慮してほしい。その総括を実際の交渉に生かせる形で示してほしい」。この指示を受けて、ロシアの外務省、SVR(対外諜報庁)、FSB(連邦保安庁)、GRU(軍参謀本部諜報総局)などが情報収集活動を強化した。

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