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『トランプのアメリカに住む』を書いた吉見俊哉氏に聞く 「自分好みの情報へ先導、ネットが社会分断に拍車」

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トランプ大統領の信任が問われるアメリカ中間選挙は目前。2017年9月から18年6月までの10カ月間、ハーバード大学客員教授として現地に滞在した著者が見たアメリカとは。

トランプのアメリカに住む (吉見俊哉 著/岩波新書/840円+税/256ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──ハーバード大学では実際に授業を担当されていたんですね。

はい、同大の教育を内部からこの目で確認するのが主目的でした。

実際現地で生活してみると、テレビは朝から晩までトランプ一色。次々に事件が発生し、問題発言を連発するので話題が尽きない。情報量が半端でなく、もうトランプという言葉が頭にこびりついて、アメリカ全体が強迫観念に取りつかれているような、日常感覚が集団的に狂っていく雰囲気でした。

帰国前に、歴史学者のジョン・W・ダワーさんと食事したときのこと。彼は私を見るなり、「コングラチュレーション(おめでとう)!」と声をかけてきた。「今アメリカはトランプのせいで悪い面が露出している。そんな時期にアメリカに居合わせたのは、研究者としてすごくラッキーじゃないか」と。

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