東京・新宿駅でJR中央線に乗り、西に向かうと、たったの4分間でたどり着くのが中野駅だ。今この中野がにわかに脚光を浴びている。
中野はJR中央線、総武線および東京メトロ東西線が交わるターミナル駅。駅を中心に南東に1丁目があり、時計回りに西へ進むと3丁目がある。さらにJRの線路をまたいで駅北西に4丁目、その東側に6丁目と、駅を取り囲むように街が形成されている。街の人口は約2万7000人(2017年末)である。
駅周辺には閑静な住宅街が広がる一方、昔から商業が盛んなエリアでもあった。駅北口を出てすぐの所にあるのが、古典的なショッピングアーケードで覆われた商店街「中野サンモール」だ。アーケードが作られたのは1958年。今も南北に延びる224メートルの通路沿いに約110もの商業店舗が立ち並ぶ。国内の多くの駅前商店街がシャッター通り化する中、中野サンモールは活気を保つ。大手チェーン店は少ないものの、古くからの地元店が元気だからだ。路地裏にはおしゃれなレストランや気軽に寄れる居酒屋が立ち並ぶ。
中野サンモールの突き当たりにあるのが商業ビル「中野ブロードウェイ」。こちらも歴史は古く、ビルが誕生したのは66年。80年に漫画専門古書店「まんだらけ」がオープンしたことで世間の注目を浴びた。以降、中野ブロードウェイはサブカルチャーの殿堂、そして「西の秋葉原」とも呼ばれるオタクの聖地となった。
中野のもう一つの顔が、三角の形状が特徴的な文化複合施設「中野サンプラザ」である。73年に「全国勤労青少年会館」として産声を上げた同施設はその後に名称を変更し、ホール、遊技場、ホテルなどを備えた芸術文化の発信拠点として名を馳せている。
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