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ソフトバンク社債に潜むリスク 携帯子会社上場へ着々

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孫正義社長は今年2月の決算会見で、携帯事業子会社の上場準備を始めたことを明かしていた(撮影:今井康一)

「上場に向けた大事なポイントだ」

あるアナリストがそう指摘するのは、ソフトバンクグループ(SBG)の社債をめぐる動きだ。

同社は3月7日、2015年に発行した外貨建て社債の保有者に対し、新たな条件の社債への交換を求めることを発表。具体的には、17年9月に発行した外債の条件に一部合わせることへの同意を求めている。会社側は理由を「整合性のため」とするのみ。だが市場では、携帯電話事業子会社ソフトバンク(SB)の上場準備と見る向きが強い。

当該の15年外債には、安定して高収益を稼ぐSBによる連帯保証があるが、これを外すための措置とみられる。SBの上場に際しては、同社の独立性の担保が求められるため、連帯保証の解消が必要になる。

15年外債の連帯保証を外すには、「投資適格」以上の格付けが必要という条件がある。今の評価は「投機的水準」で、保証を外せない。だが17年外債では、格付けは条件とされていない。SBGの社債残高は5兆円弱で、うちSBの連帯保証付きは3兆円以上ある。上場に向け、連帯保証を解除する方向に進みそうだ。

SBによる連帯保証が外れれば、社債の信用面ではマイナスだ。SBGが破綻してもSBには返済義務がないことになり、社債が“紙クズ”と化す確率が高まる。とはいえ、信用力への影響度は見方が分かれる。

格付け自体には影響はなさそうだ。日本格付研究所や米S&Pグローバルは、SBGの社債の信用評価に保証の有無を織り込んでいない。米ムーディーズは信用上「ネガティブ」とするが、「格下げするほどではない。リスクは高まるが、SBGはそれを上回る価値の株式を持つ」(柳瀬志樹アナリスト)。SBGには約15兆円の中国アリババ株の含み益などがあり、返済能力はあるとの見方だ。

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