1/1 PAGES
日本の大学が危機に瀕している。全国に86ある国立大学は格差と困窮が深刻化している。公的予算縮小傾向の中での競争原理導入により、地方の国立大学はさらに貧しくなり、潤うのはごく一握りのトップ校となった。教員の人件費は削られ、年間研究費50万円未満の教員が全体の6割を占める事態となっている。雇用も非正規が常態化している。昨今問題視される「研究力の低下」「研究不正」は、突き詰めれば、科学研究の担い手である国立大学の疲弊が表面化したものである。
一方、約600ある私立大学は転機となる「2018年問題」の年を迎えた。18歳人口はこれから一直線に減少する。定員割れの大学が4割に上っているにもかかわらず、潰れる大学は意外にも少なかったが、それももう続くまい。すでに文部科学省は経営困難大学が急増することをにらみ、大淘汰時代でのセーフティネット設計の議論をスタートさせている。
この記事は会員限定です
残り 122文字
