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ライフ #定年後の仕事選び

定年後の準備は40代から Interview|佐々木常夫●佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表

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佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表 佐々木常夫
ささき・つねお●1944年秋田市生まれ。東京大学経済学部卒業、東レ入社。2001年取締役。03年、東レ経営研究所社長に就任し、10年に独立し現職。内閣府の男女共同参画会議議員、大阪大学客員教授などの公職を歴任。(撮影:今井康一)

私の故郷の秋田では、若者がみな都会に出てしまって人手不足が激しく、事業継続できない会社が相次いでいる。少子高齢化で生産人口が減るから、女性も高齢者もみな働かなければならない時代になる。シニアが働くチャンスがいっぱい出てくる。

1980年代まで日本の定年は55歳だった。昔は定年まで勤めれば、そう先は長くなかった。今は60歳で定年を迎えても、30年ぐらい生きられる。少なくとも75歳までは体が動く。定年になっても働きたい人のほうが多い。人間には働き続ける意欲がある。

しなやかに生きる時期

仕事で充実感を得るのはよいが、ワーカホリックになってしまう40〜50代がいる。家族とか地域社会とか、人生で大事なものはほかにもある。退職したときに仕事以外何もないと愕然としてしまう。私の東レ時代の同期にも、65歳で仕事を辞めたがやることがなく、妻にも相手にされず寂しい思いをしている仲間がいっぱいいる。

定年後の準備は、人から言われてするのではなく自分でしなくてはならない。私が「40歳を過ぎたら働き方を変えなさい」と言っているのは、40〜50代で管理職に就くケースが多いから、そろそろ準備運動期だということだ。

20〜30代は会社のために目いっぱい仕事をすべきだ。ここは必死になってやり抜く時期だ。だけど40代はしなやかに生きなさい。仕事はなるべく部下に任せて、本を読むとか、人に会うとか、地域社会とコンタクトを取るとかする。そうすれば退職後が充実したものになる。それに管理職の役割は自ら成果を上げること以外に、部下を育てることが大きい。プレイングマネジャーになっては部下を育てられない。その点を誤解した旧来型の男性管理職の愚かな働き方が、女性の昇格意欲までそいでしまっている。

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