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ライフ #定年後の仕事選び

現地生活に新たな発見 ボランティア

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長年培った自らの技術で途上国の発展に貢献する(イラスト:秋葉あきこ)

音響機器メーカーに勤務していた小林勤さん(68)は60歳で定年退職後、国際協力機構(JICA)のシニア海外ボランティアとしてシリア、メキシコ、チリの3ヵ国に2年ずつ赴任した。

製造技術と品質管理の経験を生かして、メキシコでは工科大学の教員と成型工場を訪問。不良品を減らす方法を共に考えた。

工場で待ち合わせても相手は遅れたり、来なかったりすることも頻繁。おおらかな人たちと接するうちに、「時間を守ることがストレスになっていたことに気づいた」。平準化され、全員が同じ考えで動く日本流の生産方式とは異なる文化の面白さを味わった。

このシニア海外ボランティアは、アジア、アフリカ、中南米などの途上国の発展に自分の経験を役立てたい人を派遣する事業だ。コンピュータ技術、生産性向上、マーケティング、教育などさまざまな職種があり、2年間、現地で生活しながら技術や知識を伝える。

対象は40~69歳。渡航費、住居費などの負担はなく、生活費(国により1カ月600~1500ドル程度)や手当が支給され、家族を連れていける。現在、約350人が各国に派遣されている。 

JICA青年海外協力隊事務局の梅本真司次長は、「柔軟性が高い人、逆境や不便さを楽しめる人、その国のモードに切り替えられる人が向いており、複数回派遣されることも多い」と語る。

知らない国でのゼロスタートは爽快

JA全農を定年退職した小田島満哉さん(70)もリピーターの一人。ネパールで農業協同組合の事業改善、フィジーでは国立農業試験場の研究体制の整備などを行った。

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