「夫が余命1年と言われてしまいました」
ふさぎ込んだ50代の女性から相談されたことがある。病状もさることながらおカネのほうも心配だという。保険に入っているのだが、あとわずかで保険期間が終わってしまうためだ。医師の言うとおり1年後に亡くなったら保険金はまったくもらえないのか──。
そういう人に私がお知らせしているのが保険の「変換」だ。
たとえば50歳で加入した収入保障保険(図の例①)。保険期間満了まであと2カ月のときに余命1年と言われたとする。1年後に亡くなったら1円も受け取れない。しかし、収入保障保険の中には、一定の条件を満たせば定期保険あるいは終身保険などに変換できるものがある。
通常、余命1年と告げられるような大病にかかっていれば新たな保険に加入することはまず無理。しかし、変換ならば多くの場合、健康状態に関する「告知」をせずに、新たな保険に入り直すことができる。
ただし、そのときの保険金額は変換する時点の保険価値(年金現価)以下。この場合でいえば、残り2カ月しかないので30万円×2カ月=60万円弱となりそうだが、最低支払保証期間5年の契約があるため、30万円×60カ月=1800万円を現在価値に割り引いた額が年金現価となる。この保険で算出すると約1735万円だ。
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