東京ディズニーリゾートに向かう乗客の多いJR京葉線。その車内や東京駅で、11月末からパナソニックとディズニーのタイアップ広告が大々的に展開されている。
パナソニックはポータブルワンセグテレビ、通称お風呂テレビ。一方のディズニーは、携帯電話やお風呂テレビなどで映画が視聴できるSDカード(DVDに同梱)。ハードとソフトが連動した販促展開だ。
両社の展開は販促活動だけではない。今回のディズニーの新商品は、SDカードの盟主であるパナソニックの全面的なバックアップによって可能になった。「日本のテクノロジーを活用して、消費者へのリーチを拡大する」(ウォルト・ディズニー・ジャパンのポール・キャンドランド社長)というディズニーの戦略を具現化したものの一つだ。
SDカードを通じて視聴機会を拡大
両社の取り組みは、2年ほど前にさかのぼる。米国ではブルーレイディスク(BD)に、同じ映像のデジタルコピー用ディスクを同封して販売する手法が始まっていた。デジタルコピーはパソコンで視聴することを想定したもの。「日本でもテレビ以外のデバイスで映像を供給できないか」。そこでディズニーが着目したのが、SDカードだった。
日本ではワンセグ対応の携帯電話で映像を見る行動が定着している。一方でSDカードは世界のメモリーカードでシェア約7割を占め、ほとんどの携帯電話で採用されている。両社の連携は、自然の流れだった。
「SDカードに映画を収録するのは初めての取り組みで気合が入った」(南賢尚・パナソニック蓄積デバイス事業戦略室参事)。最大のこだわりは画質。ノイズをいかにとるか。さまざまな携帯機種がある中で、いかに原画の色を再現するか。そこではハリウッドにある同社の映像研究拠点の画像圧縮技術が生きた。
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