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投資ファンド買いで値上がりした銘柄を大公開 「物言う株主」効果、20社が平均75%上昇

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数多くの投資ファンドの中で、株を取得するだけでなく、積極的に経営に介入し、企業価値や株価の向上を狙うのが、「アクティビストファンド」(物言う株主)だ。介入の内容は経営陣との対話の要求から、取締役の派遣や事業売却、株主還元の強化まで多岐にわたる。

日本でも、村上世彰氏が立ち上げた村上ファンドや米国のスティール・パートナーズなどが2000年代前半から半ばにかけて著名になった。

村上氏のインサイダー事件やリーマンショックで多くのファンドが撤退していったが、近年は再び活動を活発化させている。15年6月に村上氏は娘・絢氏とともに黒田電気に対し株主提案を行い、世彰氏を含む4名の取締役就任を求めた。16年6月には旧村上ファンド出身者が設立したエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが川崎汽船株の3分の1を取得したことも話題となった。

株価、還元共に上昇

図表1は、主なアクティビストが保有している主要5銘柄の取得時期と株価の騰落率を並べたものだ。一部売却済みや、売買しているケースもあり、騰落率は必ずしもファンドの損益とは一致しない。

[図表1]
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エフィッシモを含めストラテジックキャピタル、レノは旧村上ファンドのメンバーが立ち上げたファンド。一方でタイヨウ・ファンドは10年以上前から日本で活動しており、対話重視の方針を掲げる。14年にローランドのMBO(経営陣による自社買収)にも参画した。

投資した時期にもよるが騰落率の平均は74.88%。騰落率に差はあるものの、いずれも2ケタ以上の上昇率だ。25銘柄中、5銘柄の株価は倍増した。最も上昇したのはMCJで、7倍以上になった。

アクティビストの株式保有は株主還元拡大の圧力となる。アコーディア・ゴルフは14年にレノからの要求で200億円以上の株主還元を実施し、9割という配当性向も掲げている。宝印刷もストラテジックキャピタルの大量保有発覚後、配当を大きく引き上げた。

さまざまな思惑を呼ぶ、アクティビストの存在。相場が冴えない中、彼らの“突破力”に乗ってみるのも一つの手かもしれない。

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