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山口悟郎 京セラ 社長 通信の強みで車載に注力 鈍化のスマホにも商機

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自動車部品、スマートフォン(スマホ)、太陽光パネルなど、多角化経営を推し進めてきた電子部品業界最大手の京セラ。足元では、業界の成長を牽引してきたスマホ需要の鈍化が指摘されており、電子部品各社は次なる成長戦略を模索している。今後の戦略をどう描くのか、山口悟郎社長に聞いた。

やまぐち・ごろう●1978年京都セラミック(現京セラ)入社。半導体部品統括営業部長などを経て2013年4月から現職。(撮影:今井康一)

──スマホの出荷台数の伸びが鈍化している。

確かに市場は飽和しつつあり、一部の顧客は苦戦している。だが、中国メーカーの勢いは衰えておらず、あまり心配していない。最先端の高付加価値部品が低価格帯のスマホにも使われるようになり、部品屋としてのチャンスはむしろ増えている。小型・大容量のコンデンサーや水晶振動子など、今後、非常に伸びていく部品も多い。

──競合では、変動の激しいスマホビジネスへの依存から脱却する動きもある。今後の注力分野は?

そうした考え方はしていない。やるからには全方位で、どの分野でも最大限の受注を目指していく。京セラは幅広い製品を展開しており、スマホの比率も全体の8%程度にすぎない。どこか一つの分野だけを大きくしても不十分だ。

伸びしろが大きいのは車載分野。そもそも自動車産業は市場が大きい。電気自動車の普及や電装化の進展で、搭載される部品の数は今後ますます増加していくだろう。

──車載分野はその分、競争も激しい。京セラの差別化要素は?

車載は開発に時間とカネがかかるので、決してどの部品も儲かるようなバラ色の市場ではない。京セラの強みは、単なる部品だけでなくカメラモジュールなどの完成品も扱えることだ。部品だけの単品勝負では、利益を確保するのは難しい。

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