メガバンク最大手の三菱東京UFJ銀行。4月に就任した小山田隆頭取に、目標とする「世界屈指の商業銀行」をどう実現するか、そして日本銀行のマイナス金利政策にどう対応するか、戦略を聞いた。
──米国で商業銀行トップ10に入るという目標を5年以上前から掲げているが、実現できていない。
10位以内に入りたいという思いは引き続き強くある。2014年には子会社の米地方銀行ユニオンバンクと当行の米国事業を統合した。その効果を出して成長していくが、それだけでは10位以内は見えてこない(現状は13位程度)。さらなる買収の機会を探っている。
16年度中などと時期は言えないが、強い関心を持っていることは確かだ。対象は米国の地銀が中心になる。リストの中から相手の状況、競合などを見ながら、アプローチの方法を考えているところだ。
──買収候補の条件は?
シナジー効果が発揮できるところだ。営業エリアが重なっていれば、支店網を整理してコストシナジーが得られる。逆にエリアや顧客層が重なっていなければ、トップラインの収益を伸ばせる。貸し出しに比べ、預金が潤沢にあることも重要だ。われわれはドル預金の調達力を上げていきたい。こうした観点で総合的に考える。
──日銀が導入したマイナス金利にどう対応していくか。
金利低下による利ザヤ縮小だけでなく、運用性商品の販売手数料の減少など、トータルで見ると銀行はかなりの影響を受ける。単年度で打ち返すのは大変だ。ビジネスモデル変革のスピードを速め、2年程度の時間軸の中でカバーできればと思う。
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