クラウドフィッシングか? クラウドファンディングか
米国証券取引委員会(SEC)が3年以上も熟考した末、クラウドファンディングを認可する最終ルールを策定した。だが新規制には足りない部分がまだ多い。
真のクラウドファンディング、つまり、エクイティ・クラウドファンディングは、スタートアップ企業の株式を、従来のベンチャーキャピタルや投資銀行を経由せずに多数の小規模株主に直接販売するオンラインプラットフォームを指す。銀行が理解できないビジネスに対して、事情通からの資金を素早く調達することが期待されている。
米国以外はこれに好意的な国が多く、オランダや英国ではすでにクラウドファンディングのプラットフォームが運営されている。しかし世界的に見ればまだメジャーではなく、適切な金融規制が必要だ。
クラウドファンディングの根本概念は、無数の人へ情報を拡散させることにある。問題は、「真にユニークな情報」の約束は、欺瞞の可能性を伴うことである。これが、真に正直な開示を大切にする規制の枠組みが必要になる理由だ。
2012年の米国の法律では、スタートアップ企業は年間100万ドル以上の調達はできないと明記されている。だが上限を設ければ、クラウドファンディングは小さなアイデアに限られていくだろう。
SECのルールには、偽りの防止に効果を発揮するものがある。特筆すべきことに、クラウドファンディングのプラットフォームには、コミュニケーションチャンネルが備わっていなければならない。投資家が投資家同士で情報を交換でき、提供される情報について株式発行者の代表とも意見を交換できる。
さらに、プラットフォームを提供する仲介者が監視システムを導入し、偽のコメントを出す悪人(サクラ)から投資家を保護すべきである。コメントをした者の記録、誹謗中傷などを要約するプラットフォームを開発することもできるだろう。
金融システムが全体として成立するかどうかは、結局は信用と自信を持てるかどうかによる。疑いや恐怖は蔓延しやすい。だからこそ、クラウドファンディングがグローバルな潜在性を実現するために、クラウドフィッシング(詐欺)は当初から阻止されなければならない。規制当局は正しいルールを制定することが望ましく、それは早ければ早いほど役に立つだろう。






















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