運用資産総額360兆円に迫る世界ETF市場。その主な運用・管理会社には、日本人が見慣れない独立系の資産運用会社が多くある。
拡大する
360兆円のうち130兆円の運用資産を有するのが米ブラックロックだ。1988年、債券を主とする運用会社として設立され、積極的なM&Aによって企業規模を拡大。現在は債券、投資信託、株式とあらゆる資産を保有する世界最大の資産運用会社となっている。
ETF参入は2009年。当時バークレイズグループが展開していた「i(アイ)シェアーズ」ブランドのETF事業を135億ドルで買収し参入した。
同社最大の強みは圧倒的な商品バラエティにある。国ごとの株価指数に投資するETFは先進諸国だけでなく、トルコやインドネシアなど他社にはない国までカバーしている。運用ETFの本数は773本と、2位以下を大きく引き離す。
今後はスマートベータ指数に加え、債券ETFを強化していく方針だ。米国投資適格社債(格付BBB以上)に投資するETFや、それ以下の格付けのハイイールド債ETFを定番として持つが、商品数、エリアともにさらに拡充する。「(品ぞろえが少ない)日本での債券ETF強化は喫緊の課題。グローバルな方針の下、全力で取り組んでいきたい」(ブラックロック・ジャパンiシェアーズ事業部門の増岡博史氏)。
多士済々の独立系会社が世界のETF市場の主役
第2位の米バンガードはインデックス投資信託を世界に広めた名門企業として知られる。米国で資産運用界のカリスマとして知られるジョン・ボーグル氏が同社を設立したのは74年。00年に日本へ進出、昨年北京に拠点を出した。ブラックロックのようにM&Aではなく、堅実性を売りに一歩ずつ事業を広げる戦略を取ってきた。「3分勉強してわからないものは扱わない」という投資哲学の下、サブプライムローン問題で厳しい目を向けられた証券化商品も一貫して扱わず、金融危機以後、国際的に評価を高めた。
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