クルアーン(コーラン)の成立
ムハンマドの生涯
イスラム教(イスラーム)の創始者ムハンマドは、現在のサウジアラビアのメッカ周辺で生まれた。610年ごろ(40歳前後)、瞑想中に神からの啓示を受ける。これをきっかけに預言者としてイスラム教の布教を始めた。迫害を受け、一時はメディナに逃れたが(聖遷)、再びメッカに戻り勢力を伸ばした。
クルアーン(コーラン)の教え
クルアーンには、ムハンマドが神から受けた啓示が記されている。ムハンマドは啓示を読み聞かせ、信者はそれを記憶した。ムハンマドの死後、信者が集い650年ごろ完成した。クルアーンは読誦されるべきもので読み方や息継ぎの箇所まで決められている。翻訳は許されず、翻訳版はあくまでも注釈書と見なされる。

六信五行(ろくしんごぎょう)
ムスリムの世界観
イスラム教徒(ムスリム)が信じるのは、アッラー、天使、啓典、預言者、来世、予定の6つである。これを六信と呼ぶ。アッラーは全知全能の神で、偶像化が禁じられている。啓典はクルアーンのほか、旧約聖書のモーセ五書や詩編、新約聖書の福音書も含まれる。預言者はムハンマド、アダム、ノア、イエスなど二十数人いるが、ムハンマドが「最後にして最大の預言者」とされる。予定とは、神はすべてを見通し、すべてが予定されていることを意味する。
祈りと断食
イスラム教では信仰の実践が統一されている。ムスリムに求められる実践は5つで、信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼である。このうち礼拝は、夜明け前、正午、午後、日没後、夜の1日5回、メッカの方向に向かって行う。金曜日にはモスク(寺院)で集団礼拝を行う。断食はラマダーン月(イスラム暦の9月)に行われるのでラマダーンと通称される。ラマダーンでは日の出から日没まで、食べ物だけでなく水も口にできない。喫煙や性交も禁じる。

イスラム教 宗派の対立
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