週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
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商品の持つ魅力を伝えたい人に正しく伝える
Webブランディングこそ
ECサイト差別化の切り札 フラクタ

  • 制作:ビジネスメディアパートナーズ
ブランディングを切り口にECサイトの構築からコンサルティングまで幅広く展開。ソーシャルとの連携などに秀でた独自のパッケージも開発し、ECサイト構築を強力に支援する。

なぜウチのネットショップは
売れないのか? に答える

さまざまなツールの普及が追い風になり、EC参入は容易になった。反面、ECサイト間の競争が激化し、価格競争に陥ったり、SEOで順位を上げることに血道を上げるサイトも多い。しかし、そうした努力もむなしく、「せっかくサイトをつくったのに、なかなか売り上げが上がらない」という声も聞こえてくる。

そうした負のスパイラルから脱し、売り上げを伸ばすためにはどうしたらよいのか。「今こそブランディングが重要」とフラクタの河野貴伸社長は言い切る。

「自分たちがどういう思いで、何を目指してその商品をつくったのか。その商品を必要としているのは誰なのか。そういうことをあらためて見つめ直すのがブランディングの出発点です。自社の商品を求めている人たちがどこにいるのかを考えれば、おのずとどこに向けてどういう情報を発信していけばいいのかが見えてきます。とりあえず値下げしよう、SEOの順位を上げようという場当たりな施策では解決しません」。

設立は2013年の10月。社員数は7名ほどだが、EC業界では同社に多くの期待が寄せられている。それはフラクタが、Webサイト構築やWebブランディング、EC-CUBEインテグレーションなどの事業で、確かな実績を積み上げてきたフルブライトから生み出された新会社だからだ。

フルブライトが持つWebブランディングに関する技術やノウハウといった資産はすべてフラクタが継承し、ブランディングに特化したサービスを提供していく。新会社といえども、同社の実力はすでに折り紙つきだ。

フラクタ
http://fracta.co.jp

ブランディングの要は
ブランドステートメント

そのフラクタが展開するブランディング事業には3つの類型がある。1つ目は、新規ブランド構築。商品のコンセプトづくりからデザイン、広告戦略まですべてワンストップで対応する。

2つ目はリブランディング。今の時代にマッチしたブランディングの再定義を行うもので、現在フラクタでは、老舗メーカーのブランドイメージ再構築を手掛けている。この案件では伝統を大切にしつつ、新しいものにチャレンジしていくブランドイメージに合った人材の育成にも取り組む。

3つ目はテクノロジー支援。すでにブランドを確立しているものの、デジタル領域のリソースが不足しているなど、企業のブランディングを主に技術的な側面から支援していく。

フラクタでは、これら3つの類型いずれについても、クライアントに対してまず「ブランドの法律化」を促すという。これは自社のブランド価値やルーツを再認識し、理解のバラつきを収れんさせ、認識を揃えてブランドステートメントを導き出す作業。ステートメントが、その先のすべての作業を方向付ける。法律化にあたっての作業が興味深い。ブランドに関わるスタッフを全員集め、自社のブランドに対する考え方を付箋に書いて大きな紙に貼っていくという。

各人の考えをグループ化し、1つにまとまるまでディスカッションを重ねる。

ステートメントはまさに法律。意見が衝突するなど何か問題が発生したり、新しい取り組みをする場合には、必ずステートメントに立ち返って意思決定をするという。

「そうすることで自社のブランドの意味や方向性が共有でき、同じ方向を見てブランディングが進められるようになりますし、社員がブランドを正しく理解でき、自信をもって接客できる」(河野社長)。デザインなどすべてのサイト構築の作業はここから始まるが、Webでブランディングするためのツールとしてリリースしたのが「FRACTA NODE」(フラクタ・ノード)だ。

ブランドのためのeコマース&
CMS「FRACTA NODE」

EC-CUBE をベースにつくられた「FRACTA NODE」には、Webブランディングに適した機能が数多く実装されている。

たとえばデザイン自由度の高さ。用意されたテンプレートですぐにECを始めることもできるし、最初からデザインすることもできる。ブロックとしてデザインをテンプレート化できるため、サイト担当者の業務効率向上はもちろん、テンプレートの活用によってデザインや世界観にブレのないサイト運用が可能だ。

ソーシャルネットワーク(SNS)との連携にも優れている。通常手に入るSNSのプラグインでもサイトにタイムラインを表示することはできるが、「FRACTA NODE」ではタイムラインから画像が付いた投稿のみを自動抽出して表示するよう設定でき、ユーザーの購入動機として重要なレビューを、より有効に表示することができる。

さらに顧客のフェイスブックやツイッターのアカウントを、そのままECサイトのアカウントとして設定できるため、ソーシャルで興味を持ってサイトに来訪した顧客が、SNSのアカウントで購入に進むことが可能となる。

あるジュエリーブランドのECサイトでは、「FRACTA NODE」を利用したことでソーシャル経由の売り上げが大幅に伸びたという。高額な商品であるがゆえに、ほかのユーザーの口コミが購入の決め手として重要なファクターとなった、と同社では見ている。

さらに「FRACTA NODE」はAWS(Amazon Web Services)のクラウド上で稼働しているため、キャンペーンに際してサーバーのスケールを事前に拡張するなどの対応も容易だ。

複数のブランドを展開する事業者にも利便性がある。「FRACTA NODE」なら、システムひとつでいくつものドメインを設定でき、購入は同一のカートで一元管理が可能だ。

アパレルや化粧品などに限らず、これからの魅力あるECサイト構築にはブランディングが不可欠だ。ただ骨が折れる作業であることも確か。「今までのブランディングは時間がかかりすぎました。フラクタはブランディングのためのあらゆるサービスをパッケージで提供します」。河野社長にはこれから求められるECサイトの姿が見えている。