漫画家が連載中止で直面した"フリー"という現実 納品済み作品の原稿料も支払われないまま

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記者会見の様子(2021年9月16日/都内)(写真:弁護士ドットコム)

ウェブ漫画を連載していたところ、突然、打ち切りになり、それどころか、すでに納品していた分の原稿料すら払ってもらえなかった──。ある女性漫画家が9月16日、都内の記者会見で、オンラインで音声をつなぎ、このような実態を明かした。

フリーランスの「解約規制」で要望書

この会見は、新聞や出版、放送、音楽などの業界で働くフリーランスの労働組合でつくるネットワーク「MICフリーランス連絡会」によるもの。東京・霞が関の厚労省記者クラブで開かれた。

当記事は弁護士ドットコムニュース(運営:弁護士ドットコム)の提供記事です

MICフリーランス連絡会はこの日、フリーランスが安心して働けるよう、国が今年3月に示したガイドラインに「解約規制」を盛り込むことを求めて、内閣官房、公正取引委員会や中小企業庁、厚労省に要請書を提出した。

一般に、企業とフリーランスの間では、契約が結ばれているが、企業の都合で、一方的に中途解約・不更新となることがある。しかし、フリーランスの立場が弱いために泣き寝入りせざるをえないケースも少なくない。

MICフリーランス連絡会によると、労働組合に寄せられる相談では、フリーランスと企業が結んだ契約をめぐる中途解約や不更新に関するものが、報酬の不払いに次いで多くなっているという。

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