四季報では毎号、ランキング特集を組んでおり、今号ではその1つとして「V字回復ランキング」を作成した。前期の営業利益が2桁以上の減益だった会社の中から今期の予想営業増益率が高い銘柄順に並べている。
前期の苦境から急回復する企業
首位の日鍛バルブは、主に自動車向けに部品のエンジンバルブを手がける。新工場が本格稼働する中国市場の伸びが牽引。前期業績が落ち込んで発射台が低いこともあるが、予想営業益は31億5000万円と175倍になる見通し。コロナ前の水準も上回っており、文字通りV字回復といえるだろう。2位のスペースバリューホールディングスは、プレハブ建築、立体駐車場の総合会社。コロナ影響で前期停滞していた建築が動き出し、完全復調する。
各人の生活は依然としてコロナの制約下にあるが、企業はテレワークなどを活用してコロナ前を上回る業績を上げているところもある。『会社四季報』秋号を活用して、そうした勝ち組企業を探していただきたい。
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