内部資料が語るグッドウィルの茨道

内部資料が語るグッドウィルの茨道

外資主導の再建に水を差届しかねないような社内データが明らかになった。

東洋経済は人材サービス大手グッドウィル・グループ(GWG)が2月26日に社内で配布した内部資料を入手した。グループ営業戦略会議の資料として幹部限りで配られたものだが、そこに並ぶ今年1月の実績数字は極度の不振を赤裸々に物語っている。実に経常赤字は21億円にも上る。

同社が同じ日に公表した業績予想は下期(1~6月)に回復を見込むもの。上期52億円の経常赤字は下期に38億円まで縮小、通期純利益はコムスンの事業譲渡益を計上することで損益トントン(上期は7億円の赤字)の見通しだ。それに比べると内部資料のデータは不振が際立つ。

再建の核となる部門が業績不振

確かに、この月に事業停止命令を受けた日雇い派遣部門が、売上高で前年同月比4割減、経常赤字9億円と不振なのは想定内。深刻なのは再建計画の柱とするグッドウィル・プレミア(GWP、旧クリスタル)の不振だ。買収直前期の2005年度には経常利益400億円弱を誇ったが、内部資料によると、11億円もの経常赤字となっている。
 
 同社は「偽装請負」の社会問題化を受け、製造派遣・請負を大幅に縮小。代わって主軸に「シーテック」を中心とする技術者派遣を据えた。GWPの期初売り上げ計画4400億円のうち同事業で2000億円を見込み、高い利益水準も期待されている。
 
 同業他社幹部は話す。「稼働日は少ないが、新卒者の教育研修が終わり、彼らがフル稼働する1月は確実な稼ぎ時のはず」。別の関係者は今後の急回復の難しさを指摘。「3月は契約更新期でコストのみ発生する待機社員が急増、4月から6月までは新卒者の研修コストが重い」。
 
 将来的な成長に欠かせない即戦力の採用にも暗雲が垂れ込めている。2月15日付のGWP社長会資料によれば、中途採用では面接者数に対する実際の入社数が12.6%と低い点が課題に挙げられ、新卒ではシーテックの08年採用が目標400入のところ、300人程度にとどまっている旨が報告されている。

こうした足元の不振に関してGWGは「外部に公表すべき資料ではなく内部資料のため回答は差し控えたい」(IR部)としている。
(風間直樹 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済)

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