渋谷発!
國學院大學 赤井益久学長によるトップ対談 國學院大學

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多くの教育機関が集まる
「渋谷イースト」

赤井 ちなみに、渋谷で注目されるスポットと言えば、センター街や公園通り、道玄坂など、どちらかと言えば、渋谷駅の西側のエリアです。渋谷は「遊びの街」というイメージがあるかもしれませんが、本学以外にもいくつかの大学や多くの教育機関が存在しています。その点では、渋谷は文教地区の顔も持つと考えられます。これらの多くは渋谷駅の東側に位置しており、私はこのエリアを「渋谷イースト」と表現してもいいのではないかと考えています。

國學院科目
國學院大學では、特色ある教養教育推進のため、伝統文化体験型も含む授業群を「國學院科目」として開講している

桑原 渋谷駅東口の開発も進んでいます。副都心線が完成し、将来は東横線跡地に遊歩道や広場もできる予定です。西口と東口の回遊性はさらに進むのではないでしょうか。

これから大切なのは、次代を担う人材、特に若い感性です。渋谷区ではかねてから、若い人たちの育成に力を入れています。フィンランド共和国への児童派遣や北京市の家庭へのホームステイ事業を行っており、今後は、ドイツでのサッカー研修も予定しております。また、渋谷区文化総合センター大和田では、ファッション・デザインの分野で活躍する若手人材の育成を支援するほか、アトリエや展示スペース、ショーのできるホールなどを安価で利用できるようにしています。

独自のプル型・プッシュ型人材を育成

フィンランド共和国児童派遣研修
渋谷区立小学校の児童たちをフィンランド共和国へ派遣。現地児童をはじめ海外文化とのふれ合いを通じて、次代を担う人材の育成を推進している

赤井 このような多くの顔を持つ渋谷との「共存」を大切にしながら、グローバルに活躍できる人材を育てたいと考えています。本学は日本文化の研究・教育の拠点として、学生たちにもグローバル化の時間軸・空間軸の認識を与えたいと思っています。その一つが「ランゲージ・ラーニング・センター」の設置で、ほかにもラーニング・コモンズ(共有の学習スペース)の拡充など、ハード・ソフト両面での学習環境の整備を進めています。

また、海外へ出て行くプッシュ型の人材育成だけでなく、海外から日本を訪れる方々に日本文化を知っていただき、その良さを理解してもらえるプル型の人材育成にも力を入れています。

桑原 グローバル化が進むほど、自国の歴史や文化への正しい理解が大切になるでしょう。そういう意味では、その原点となる考え方をしっかり学べるのが貴学だと思います。これからも優れた人材を輩出してほしいと願っています。

赤井 ありがとうございます。