コロナ禍で人材育成のデジタルシフトが加速

個人を強くするだけでなく人材戦略を再構築

コロナ禍の長期化により、企業がさまざまな戦略の変更を余儀なくされている。人材育成もその1つだ。テレワークの拡大が進み、集合研修の開催も容易ではなくなっている。一方で、これらの課題に直面し、新たな取り組みを始める企業も増えている。キーワードはテクノロジーだ。社員一人ひとりの能力を高めるだけでなく、人材戦略の再構築も実現するという。

テクノロジーを活用し人事課題を解決する

「当社では数年前から、テクノロジーを活用し、人事課題を解決するソリューションを提供してきました。コロナ禍により、ご相談が急激に増えています」と、グロービス・デジタル・プラットフォーム マネジング・ディレクターの井上陽介氏は話す。

グロービス・デジタル・プラットフォーム
マネジング・ディレクター
井上 陽介

同社はマネジメント教育に定評があるが、座学の研修だけでなく、デジタル・テクノロジーを用いたオンラインでの教育手法の提供にも力を入れている。

すでに、定額制動画学習サービス「グロービス学び放題」、英語でビジネスナレッジを学ぶ定額制動画学習サービス「GLOBIS Unlimited」や、内定者や新人向けの育成サービス「グロービス学び放題フレッシャーズ」、アウトプットを重視したe-ラーニングサービス「eMBA2.0」などをラインナップしている。

昨年の緊急事態宣言を受け、意義ある取り組みも行っている。2020年3月には、「グロービス学び放題フレッシャーズ」の一部コンテンツを4月末まで無償で提供した。「新卒内定者や新入社員向けの集合形式での研修が開催できず、お困りの企業を支援したいと考えてのことでした。数十社ほどの利用があるかと想定していたのですが、無償提供を発表して以降、1000社ものお申し込みがありました」というから驚く。まさに困難に直面している企業の課題解決に貢献したわけだ。ここでは、「会社の基礎知識」「ビジネスマナー」「ビジネスマインド」の3コースを無償提供で申し込みをしたが、サービス内容を見て有償での導入に切り替えた企業も少なくない。また、21年卒の内定者研修として有償で導入を行う企業もあった。

「グロービス学び放題」が会員数を急速に伸ばす

新卒内定者や新入社員向けのみならず、グロービスのデジタル・テクノロジーを用いたオンラインでの教育手法が多くの企業から注目されている。その1つが、定額制動画学習サービス「グロービス学び放題」だ。20年3月初めに5万9000人だった有効会員数は、21年1月時点で14万人にまで2.3倍と大幅に増加、新たに8万人以上が利用を開始している。

オンラインでの教育サービスは数多くある。定額制のものも珍しくはないが、なぜ「グロービス学び放題」が多くの企業から選ばれているのか。

井上氏は「グロービスがビジネススクールや法人研修、出版事業などで培ってきた良質な経営教育のコンテンツには自信を持っています」と話す。動画コンテンツは、学校法人としての「グロービス経営大学院」および、株式会社立のスクール「グロービス・マネジメント・スクール」などの講義や、累計160万部発行の『グロービスMBA』シリーズをベースに開発されているという。コンテンツは思考、戦略・マーケティング、組織・リーダーシップなど9つのカテゴリーに分けられ、初級から実践まであらゆるレベルに対応可能だ。

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