クラウドで切り拓く未来志向の財務戦略と
リアルタイム経営管理の実践
～先進企業のアプローチ DeNA、Kiiの事例に学ぶ
【テーマセッション】
「クラウドをグローバル戦略に活かす
真のメリットとその活用方法」
マーク・トラセル氏
ネットスイートは、クラウドERP分野で、ガートナーから最も成功しているプロバイダと評価され、フォーブスの「最も信頼できる企業100社」にも選出された、この分野のリーディングカンパニーだ。その創立は、インターネット黎明期の1998年。ネットスイート アジアパシフィック&日本マネージングディレクターのマーク・トラセル氏は「当時からクラウドコンピューティングの可能性に投資し、顧客のコンプライアンスを守ってきました」と胸を張る。
クラウドコンピューティングは、インフラ所有や保守管理の必要がないので、利用者は本業に集中でき、規模の変化に対応しやすい。特に、トラセル氏は「ネットスイートという単一のシステムでグローバルに情報を把握できる」という点を強調する。社内に、財務会計、営業支援など、いくつものシステムがある場合、必要な情報を見るには、時間とコストをかけてシステムを統合する必要があるが、「ネットスイートならこうした問題を避けられる」という。
トラセル氏は「グローバルに拡大する時など、クラウドコンピューティングは皆様のビジネスをお手伝いできます」と世界で2万社が利用するネットスイートをアピールした。
【ソリューションセッション】
「クラウドで実現する予算実績管理～スピード集計と自由自在なレポート作成～」
バル・ダード氏
アダプティブ・インサイツは、財務管理、予算編成プロセスの最適化ソリューションを提供するクラウドベースのCPMのトップ・プロバイダ。同社製品は、世界で約2000社の導入実績があり、顧客満足度でも高く評価されている。日本では、約50社が導入。ネットスイートなどともパートナーとして協業している。同社インターナショナルチャネルセールス統括責任者のバル・ダード氏は「自社運用のビジネス分析アプリケーションは非常に高価で、表計算ソフトなどを使う企業も多いが、もっと良いテクノロジーがある。当社は、シンプルでコストパフォーマンスの良いものを提供しています」とアピール。
デレック・ネルソン氏
続く製品デモで、プリセールス部門統括責任者のデレック・ネルソン氏は、予算編成などに欠かせないレポーティング機能などを紹介した。同社のソフトは対話型で、ユーザーに合わせて適切な情報を表示してくれる。深掘りした分析をしたい場合は、細目をドリルダウンできる。また、クラウド型の長所として、数値に関するノートや、コメントはつねに全員に共有される。ネルソン氏は「当社のツールによって、ユーザーは、会社の状況を分析する力を手にすることができる」と強調した。
