自分を小さく扱うから、期待しなくてもいい
楠木建(以下、楠木):この本ではSELFISH(セルフィッシュ)を自分本位、と訳していますが、それは自己中心とは大きく異なるんですよね。自分本位の人というのは、無理をせず、未来に期待せず、つねにゆとりがあるもの。「自己中心」の考え方というのは、自分に都合よく考えるということがベースになっていると思いますが、それはあまりにも自分を大きく扱っています。
秦卓民(以下、秦):自己中心になればなるほど、誰かと比べての損得が判断の基準となる。つまり、他者を気にして生きていくことになる気がしますね。
楠木:本来、思いどおりにならないことのほうが自然なんです。セルフィッシュな人っていうのは、非常に自分を小さく扱っている。ゆえに、あらゆることに期待をしていない。
秦:それが、「無理していない」ということにもつながっているんですね。
楠木:そのとおりですね。
次ページが続きます:
【「日本が悪い」と言う人に共通すること】
