幅広い層にわかりやすく情報を提供し
日本のファンド市場を活性化させたい。
わかりにくい情報を「見える化」し
伝えることが大切
朝倉 小谷さんはこの3月で、テレビ東京系列で放送している経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」から「日経プラス10」に移られたそうですね。WBSには当社が発表したデータを引用していただいたり、私自身も何度か出演させていただいたりしました。長い間、お疲れさまでした。何年間、キャスターを務められたのですか。
小谷 1998年4月からですから、丸16年になります。これまでお世話になりました。ありがとうございます。今では、経済ニュースでも、さまざまな映像やコンピューターグラフィックスなどを使って見せるのが当たり前になっていますけれど、当時は材料も少なくて。難しいと思われがちな金融や経済の情報を、どうしたらわかりやすく伝えることができるか、試行錯誤しながらつくってきた思い出があります。
朝倉 98年と言うと、当社が設立された年ですね。現在、国内で販売されているファンドは約4500本もあり、投資家にとっては、どうしても「ファンドはわかりにくい」となりがちです。これをどうわかりやすく伝えるかというのが、当社設立以来の重要なテーマです。
小谷 「わかりやすさ」という点で言えば、御社では、ファンドの評価をホテルやレストランのように星の数で示すなど、画期的ですね。「ファンド オブ ザ イヤー」も、ファンドを選ぶ際の指標になるように思います。
朝倉 「ファンド オブ ザ イヤー」は、当社が設立された翌年の99年に第1回目を発表し、今年で15回目になります。今年から、10年以上の長期にわたり優れた運用実績を有するファンドを対象として表彰する「ファンド オブ ザ ディケード」もスタートさせ、第1回目となる今回は、計7本のファンドを選びました。