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太陽光発電システムの安定
稼働の鍵を握る運用と保守

環境設計部
O&M課 課長代理
俣野雅彦

故障やトラブルへの対応について俣野課長代理は、「機器単体が壊れてエラーランプがついているなら分かりやすいのですが、太陽光発電はひとまとまりのシステムとして動いています。そのため、異常の発見や原因を突き止めるのが難しいのです」と説明する。

これらに備えるために、社内に電気主任技術者を置く企業もあるが、必ずしも太陽光発電に詳しいわけではない。発電事業のリスクに対応する保険をかける企業もあるが、どこに故障やトラブルの原因があるのか、それによりどれだけの利益減少が起こったのかを正確に示す必要がある。このほか、発電量を保証するパネルメーカーを利用する方法もあるが、これも、発電量の低下をパネルごとに証明するのは容易ではない。

清水部長は、「FITがスタートする一方で、このような課題に直面するお客様が増えています。最近では太陽光発電システムにもO&M(※注)が大切だという声が高まりつつあります」と話す。

同社では早くから太陽光発電システムの運用・保守サービスに力を入れてきた。「2012年度に高圧(50キロワット以上)の案件でいただいた契約は20数件でしたが、13年度には50件を超え、来年度はさらにその倍以上になる計画です」(清水部長)。

また、新たなトピックとして、同社はレオパレス21、三菱UFJリースと昨年3月に共同で事業会社を設立し、レオパレス21が管理する賃貸住宅の屋根を使った低圧(50キロワット未満)の太陽光発電事業を始めた。この事業において、同社は全国に約3万5000棟あるレオパレス21が管理する賃貸物件のうち、現在スタートしている約1100棟の太陽光発電ビジネスにおけるO&Mを一括して担当する実績を持つ。

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