オムロン フィールドエンジニアリング 太陽光発電システムの設計・施工、遠隔監視・保守サービスまでをトータルにサポート

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再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度(通称FIT)の導入により注目される太陽光発電だが、早くも課題も生まれているようだ。解決のためのポイントはどこにあるのか。

太陽光発電システムは
メンテナンスフリーではない

「太陽光発電システムは、仕組み自体はシンプルで、比較的容易に売電ビジネスをスタートさせることができます。ただし、投資すれば必ず回収できるというものではありません。そもそも、管轄電力会社の連系容量の制約により、希望する発電容量を確保できない場合があります。また、安定運用を実現するにはさまざまな課題があります。太陽光発電システムは地域の発電所にほかなりません。長期間にわたり社会インフラビジネスに携わるという決意も必要です」と指摘するのは、オムロン フィールドエンジニアリング 環境事業部 環境設計部兼環境エンジニアリング部の清水孝信部長だ。

環境事業部
環境設計部兼環境
エンジニアリング部 部長
清水孝信

同社はその名のとおり、オムロングループの一員で、社会インフラやビジネスを支えるさまざまなシステムにおいて提案・設計から保守・運用までワンストップでサービスを提供している。たとえば、鉄道事業者向け券売機・改札機・精算機、交通信号機、銀行のATM端末のほか、FAシステム・制御機器などで長年にわたる実績を誇る。最近では太陽光発電システムなど、エネルギー・環境関連のソリューションも拡大中だ。

同社はFITへの対応も制度の開始以前から進めてきた。環境設計部O&M課の俣野雅彦課長代理は「太陽光発電システムはメンテナンスフリーと考えている人も少なくありません。実は意外と故障やトラブルも起きるのです」と話す。

大きな要因は機器を長期間屋外に設置することだ。このため、気象の影響を受けやすい。落雷のほか、竜巻や台風などによってパワーコンディショナーやパネルなどの機器が故障することもあるという。夏に高温にさらされるためブレーカーが落ちたり、積雪や想定外の影の影響により発電量が低下したりすることも珍しくない。

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