
協賛:Dropbox Japan
協力:L is B、オートデスク、太陽工業、ダットジャパン、トランスコスモス、日本オラクル、フォトラクション、レゴリス、YSLソリューション、ワイズ、ワークスモバイルジャパン
開会の挨拶
代表取締役社長
五十嵐 光喜氏
Dropbox Japanの五十嵐光喜氏は、2019年春に行ったアンケートから、1日の平均労働時間8.9時間のうち3分の1が、会議の準備や情報収集作業など本来の業務以外に費やされている現状を指摘。労働時間削減と生産性向上の両立がカギとして、建設業向けアプリケーションとの連携を進める同社コラボレーションツールが多くの建設企業で利用が拡大していることを紹介した。
基調講演
若い人たちに建設業を語ろう:2017+10に向けた生産性向上への取り組み
公共政策大学院副院長・大学院経済学研究科教授
大橋 弘氏
東京大学の大橋弘氏は、19年6月に改正された建設業法など、「新・担い手3法」成立の背景にもなった業界の深刻な担い手不足に言及。ICT活用で仕事の負荷を減らすことの重要性を訴えた。
民間発注が増えている建設業界は、就業者数の下げ止まりを示すデータもあるが、地方の建設業は、高齢化による廃業に歯止めが利かず、業者数ゼロの市町村では、インフラ維持や災害復旧対応への懸念が膨らんでいる。建設業を持続可能にするには、休日確保や社会保険加入の徹底など職場環境の改善が重要だ。女性や、地元に帰りたい若者を引きつける必要があり、公共工事だけでなく、民間工事でも短納期を強いたりせず、「建設業界の働き方改革に対する発注者の理解が重要」と述べた。
また、現場管理者にとって重い負担となっている書類作成におけるICTツール活用や、ICT制御の無人建機活用などによる省力化・省人化の余地も大きいと指摘。ただし、ICT活用に当たっては「何のために使うのか。目的意識を明確にしておかないと、うまくいかない」と注意を促した。
課題解決
建設現場の生産性は「情報共有」でここまで向上できる!~実践例に見る、様々な現場のBefore/After~
インダストリー
リーダー
戸田 麻弥氏
Dropbox Japanの戸田麻弥氏は、同社のコラボレーションツール、「Dropbox Business」のクラウドストレージ機能が建設業界で広く利用されている理由を説明した。
業界では、大容量の図面や大量の写真ファイルを、NASなどのハードウェアに保存するのが一般的だった。だが「Dropbox Business」ならば、外出先でも携帯端末からクラウドにアクセスできるので場所を選ばない、散在するファイルを集約して必要な情報を探しやすくなる、といった利便性も評価されている。
「Dropbox Business」であれば、変更部分だけを差分同期する独自技術による高速性、インターネット接続がなくても同一LAN内で同期できる機能性があり、シンプルなインターフェースによる操作性のよさから、ITに詳しくない人でも簡単に使うことが可能だ。プロジェクト管理システムなどとの連携でユーザー認証情報を利用でき、セキュリティー管理の手間も省ける。協力会社との共同作業基盤として双方向編集を可能に設定できるフォルダーや電子ホワイトボードの「Dropbox Paper」による情報共有など、多くの活用事例を紹介した。
パートナーセッション
建設業向けDropbox連携ソリューションのご紹介
ビジネスディベロップメントリード
佐野 健氏
Dropbox Japanの佐野健氏は、「Dropbox Business」と連携する建設業向けソリューションを紹介した。
オートデスクの設計ソフト、「AutoCAD」はDropboxでプレビューが可能。現場写真に説明を挿入する電子小黒板、ダットジャパンの「現場DEカメラ」はDropboxに写真を直接保存できる。写真帳作成業務BPOのトランスコスモス「証助BPO」は、Dropboxを介してBPOセンターと連携。日本オラクルのプロジェクト管理ソフト「Aconex」は共同作業を効率化。フォトラクションの生産性支援クラウドはDropboxでデータ管理する。
今後は、L is Bの「direct」、ワークスモバイルジャパンの「LINE WORKS」が、ビジネスチャットのトーク画面からDropbox上のファイル共有機能を予定。工事写真台帳作成アプリの太陽工業「ミライ工事2」、ワイズ「PhotoManager」も、Dropboxに写真保存を可能にする。YSLソリューションの建設図書管理サービス、「CheX」も同期ツール利用から直接連携に変更する予定。「Dropboxと直接連携することで各社のアプリの使い勝手は、さらによくなる」と述べた。
事例パネルディスカッション
株式会社淺沼組の生産性向上と働き方改革の取り組み
本社建築事業本部
建築技術部
課長
大沼 章氏
建設業向け図面管理・情報共有システム、「SPIDERPLUS」を提供するレゴリスの山口武士氏と、ITツールを導入して働き方改革を進める大阪の中堅ゼネコン、淺沼組の大沼章氏が登壇。
マーケティング部
部長
山口 武士氏
山口氏は、タブレット端末で図面を確認、現場写真整理の手間も大幅に減らす「SPIDERPLUS」の機能を紹介。顧客企業の要望から、年内には「Dropbox Business」上のファイルを閲覧できる連携を完了させ「今後も要望に応えて機能を充実させたい」と述べた。
大沼氏は現場の作業所スタッフの意見を受けて「SPIDERPLUS」を採用した経緯を説明。写真撮影やデータ整理作業を効率化でき、操作性も優れていることから、現場の職人や協力会社もITに関心を寄せるきっかけになったと評価した。携帯端末と併せて全社導入したDropboxも、先行して使い始めたユーザーが、周囲に使い方を教えることで普及が進んでいると分析。テクノロジーの進化で利便性を急速に高めているITツールが「働き方改革に向けたよい機会を与えてくれている」と語った。
モデレーターの佐野氏は「オープンプラットフォーム戦略で、ベンダー間の連携を進め、皆さんの生産性と使い勝手のさらなる向上を目指したい」とまとめた。
アライアンスパートナー一覧
