IoTの導入をサブスクリプションで支援 中堅・中小企業に利用しやすいサービス登場

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そうして実現した「IoT SELECTION」には、企業の業務改善やビジネスモデル転換に有効なIoTソリューションがそろえられている。例えばコスト削減に有効な高機能タブレットPOS「LOYVERSE POS」は、スマホやタブレットで販売や在庫管理ができ、クレジットカード決済だけでなく軽減税率にも対応している。またスマート農業「あぐりログ」は、施設野菜の生産性向上につながる農業ICTサービスで、温室内環境の見える化を実現する機能がある。

ソリューション提供するパートナー企業にもメリット大

「IoT SELECTION」で提供されているIoTソリューションは、ソラコムのIoTプラットフォームを利用し、実際に企業への導入事例を公開している。したがって、自社で導入した際にどれくらいの効果が得られるのか、ある程度イメージできるという利点もある。パッケージ化されたソリューションのため、会員登録すれば導入までの手続きはすべてウェブで完結できるのも魅力だ。

現在は、まだサービス開始から日が浅いため、「IoT SELECTION」にそろえられているソリューションはそれほど多くない。しかし、ソラコムのプラットフォームの一定の利用実績を持つ認定済みパートナーは約100社。申請済みパートナーは約500社にも及ぶ。

今後、こうしたパートナー企業が「IoT SELECTION」にエントリーするようになれば、ラインナップがさらに充実し、利用者は自社に適したIoTソリューションを容易に見つけられるようになるだろう。パートナー企業も、「IoT SELECTION」が商材の販売はもちろん、PRの場となるためメリットが大きい。森島氏も「今後、IoTソリューションの導入を検討する際に必ず確認するサイトにしたい」と話す。

「『IoT SELECTION』を通じて、IoT技術で事業化を進めるあらゆる企業の成長をサブスクリプションで支援するとともに、ご利用になられるお客様のデジタルトランスフォーメーションを促し、その先にあるサステイナブルな社会を支えるインフラ構築に貢献するのが最終的な目標です」と、成瀬氏は意気込みを語る。

すでに多方面から反響があり、自社の商材を出品したいという要望も日に日に増えているという。IoT時代を切り開くこの新しいサービスに対する期待は今後、ますます高まっていくのではないだろうか。

※東洋経済新報社から、単行本『SMARTサブスクリプション』が発売。本書が丸善丸の内本店の週刊ベストセラーランキング(2019年10月3日~10月9日調べ)でビジネス書1位を獲得。紀伊国屋書店新宿本店の週間ベストセラーランキング2019年10月28日~11月3日調べ)でオールジャンル1位を獲得