老舗企業ミツカンをDXに駆り立てる原動力

「伝統を守る」食酢市場におけるデジタル戦略

しかし、ミツカンは事業を拡大させながらもDXをドラスティックに進めようとしている。ミツカンにおけるDXの本質を、キーマンの渡邉氏は「限られた労働力で成果を上げ、そして『働きやすい環境』を実現するため」と語る。中長期的に今まで以上の成長を目指すためにはDXが必須なのだ。

興味深いのは、同社がDXのゴールを単なる業務効率化に置いていない点だろう。ミツカンは2018年11月、「ミツカン未来ビジョン宣言」を発表した。その宣言にはミツカンが創業以来大切にしている原点が記されている。渡邉氏は「この経営理念こそがわが社をDXに駆り立てる原動力になった」という。理念を守るためにこそ、大胆な変革を行う――。その真意についても、こちらのホワイトペーパーで詳しく語っている

経営層のコミットがDXの成否を分ける

ミツカンのDXは、今ようやく第一歩を踏み出したばかりだ。目に見える成果が出るのは、まだ少し先の話になるだろう。伝統的な老舗企業が本当に変革を成し遂げられるかどうか。すでに他社でデジタル戦略をリードしてきた渡邉氏が警戒するのは、「目的と手段の逆転」、「経営者の技術への無理解」だ。

「『何のためにDXに取り組むのか』という目的をあらかじめ明確にしておく必要があります。KPI達成が目的化してしまうと、本来の目的を見失ってDXはうまくいきません。また、経営陣が技術を理解しないまま、『AIで何かやってくれ』『とにかくDXをやってくれ』と丸投げするのも、うまくいかないパターンの1つです」(渡邉氏)

せっかくデジタル戦略に乗り出しても、これらの失敗パターンに陥ると、かえって社内に混乱を招いてしまう。DXを軌道に乗せるための秘訣についても、渡邉氏はホワイトペーパーの中で詳細を明かしている。

今やDXは、どの企業にとっても避けて通れない道である。しかし、逆にうまく適応すれば、成熟した企業がさらに飛躍するためのきっかけにもなる。デジタルから離れたところにいる老舗企業ほど、DXがもたらすインパクトは大きいはずだ。デジタル戦略に取り組み始めたミツカンの事例をぜひ参考にして、変革を成し遂げてほしい。

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