シリーズ 働き方改革 新時代のリーダーたちへ Sponsored by Dropbox

さらば、働かない「働き方改革」 シリーズ働き方改革セミナーレポート

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課題解決&事例講演
生産性を高める”情報共有革命”の実践事例
組織として取り組まれた”生産性向上”のための働き方改革

Dropbox Japan
インダストリー
リーダー
戸田 麻弥氏
Dropbox Japan
インダストリー
エバンジェリスト
李 苑氏

ドロップボックスなどが実施した調査では、1日の平均労働時間534分(約8.9時間)で、平均190分が本来の仕事以外に費やされており、うち約158分が情報共有にかかっているとのこと。戸田麻弥氏は、同社の情報共有サービスを使えば「情報共有の無駄な時間の6割以上を減らせる」と話す。そこから生み出される、1カ月で約40時間を顧客接点などに充てることで、事業成長機会も広げられると指摘。

その後、企業向けコラボレーションプラットフォーム「Dropbox Business」を使って李苑氏と行った、設計図を外注するシーンのデモ。若手社員が先輩社員に尋ねなくても、検索機能を使って、テンプレートをすぐに見つけ、外注先と共有。ファイルリクエスト機能で指定したフォルダーに設計図ファイルを入れてもらい、届いたファイルを開いた画面のわきにあるコメント欄を使いながら、チャットの要領で修正点をやり取りする一連の流れを示した。複数名での共同作業に最適なワークスペース「Dropbox Paper」では、メンバー間で企画書や設計プロトタイプをペーパーレスで共有し、コメントをやり取りできる。これらの利用で、社内に点在する資料探し、共有資料の印刷や配布、情報共有だけを目的とするような会議と、そのスケジュール調整や移動の時間を削減。フォルダーごとのアクセス権限の設定により、幹部、一般社員、外部に分けたコンテンツ管理も自在で、重要なファイルの保管先としても安心だ。約4倍もの費用対効果と試算しているユーザーの建設会社に言及した戸田氏は「時間を上手に使い、成長につなげていただきたい」とアピールした。

特別講演
人生100年時代に考える「働き方改革」の本質とは?

グロービス経営大学院
経営研究科
研究科長
田久保 善彦氏

グロービス経営大学院の田久保善彦氏は「働き方改革と生産性向上には、学び方改革、生き方改革が必要になる」と語った。生産性(=アウトプット÷インプット)向上には、導入されたITツールを使いこなす力も含め、アウトプットを増やす能力が重要。とくに、環境変化の激しい今は「個人が進んで自己の能力を開発し、会社はそれを支援すべき」と指摘し、残業削減で生まれる余剰時間を能力開発に振り向けることを求めた。グロービスは、実践的な能力開発の場、多彩な業種・立場の多様なアイデアを持つ仲間とのネットワーク構築の場の役割を担うが、「高めた能力を向ける先を定めて何かを実現しようという『志』の醸成が最も大切」と強調する。長く働き続ける人生100年時代は、働き方を支える学び方も変わる。そのことを念頭に「まず今後5年の時間の使い方を考えてほしい」と訴えた。また「アンケート調査からグロービスに通う社会人学生は、インパクトの大きい課題の解決力の向上に加え、仕事と学びを両立させるために、時間の使い方がうまくなり、家庭や趣味も充実させている」と、働きながら学ぶことへの不安を払拭し、自らの能力開発に踏み出すよう促した。