「働き方改革」は「人材マネジメント改革」 カオナビが目指す、人材情報のオープン化

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人口減少や少子高齢化による労働力不足が叫ばれ、多くの企業が優秀な人材の採用に苦戦する中、従業員にパフォーマンスを最大限発揮させ、業務効率化や生産性の向上を図る人材活用、いわゆる「タレントマネジメント」が注目されている。そこで現れたのが、「HRテック」だ。HRテックは、人事・労務の業務効率化や、人材管理・活用を促進する。HRテックの導入メリットは何か。そして、どのように活用すればメリットを最大限享受できるのか。HRテックにおける人材管理システム領域のリーディングカンパニーであるカオナビで副社長を務める佐藤寛之氏に話を聞いた。

優秀な人材の獲得・活用に求められる「攻め」の姿勢

――HRテックを活用する企業が増えています。

佐藤 日本では人口減少と少子高齢化が進み、労働者獲得の企業間格差が問題となっています。こうした中で、生産性を高めるための「働き方改革」が提唱されるとともに、HRテックという新たなテクノロジーが登場しました。

取締役副社長COO
佐藤 寛之氏

また、多くの企業では、求める人材から選ばれる企業になるために、人事施策を向上させると同時に、労働時間の短縮など働き方の多様化を推進しています。そのような事情から、私たちのサービスのような人材管理システムをはじめとするHRテックが、課題解決ツールとして大きく注目されるようになったと考えています。

――企業がHRテックを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

佐藤 例えば、ある企業では業界全体が人手不足で苦しむ中、HRテックを取り入れることで、多くの優秀な人材を採用できるようになりました。人材活用も同様、必ずしも業界や環境が悪いのではなく、テクノロジーをうまく活用しているかどうかが、非常に重要な要素の1つになっているのです。つまり、優秀な人材を待つのではなく、獲得し、活用するための「攻め」の姿勢が求められているということです。

約1300社のノウハウで各企業に合った使い方を

――数多くの人材管理システムの中で、「カオナビ」はシェア1位を獲得しています。

佐藤 「カオナビ」のユーザーは人事部門だけではありません。人材マネジメントのツールでもあるため、経営層も現場スタッフも日常的に利用します。その際、操作が難しく、使い方がわかりづらいと意味がありません。シンプルな機能で使い勝手がよい。それが私たちのサービスの特徴の1つです。

また、クラウド上で、いつでもどこでもセキュアな環境の中、スマホやタブレットでも使用できるため、現場スタッフにも高い利便性を提供しています。

さらに「カオナビ」は、どのユーザーにも共通のプラットフォームを提供することで、約1300社のニーズやノウハウが蓄積・反映されています。多くの他社事例を参考に、各企業に合った使い方を見つけることができるのです。これは、「カオナビ」の最も大きな特徴と言えるでしょう。

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