
協賛 アクセンチュア
アビームコンサルティング
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング
オデッセイ
クニエ
クレスコ・イー・ソリューション
JSOL
デロイト トーマツ コンサルティング
日本アイ・ビー・エム
Presence of IT Japan
協力 東洋経済新報社
ご挨拶
バイスプレジデント
人事・人財ソリューション事業本部
本部長
稲垣 利明氏
SAPの稲垣利明氏は、パートナー企業とのエコシステムや、従業員エンゲージメントを高める「SAP SuccessFactors」の新機能などを通じて拡充されている、同社の人事改革支援について紹介。「各企業の事例講演から目指す姿を実現する人と組織のつくり方のヒント、取り組みを実行する勇気を持ち帰っていただければ」とあいさつした。
お客様講演1
Be a Global Winner with Our Heritage:
世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニーを目指して
(VISION 2020を通じてみる日本企業に共通のHR課題)
取締役 常務 チーフピープルオフィサー(CPO)兼
チーフソーシャルバリュークリエイションオフィサー
青木 淳氏
資生堂の青木淳氏は、日本企業の共通課題でもある、硬直化する組織の活性化を図ってきた中長期戦略「VISION 2020」(2015~20年)における経営・人事改革について語った。社員を会社の色に染める多くの日本企業は人材多様性に乏しく、将来のリーダー人材も不足するといった課題を提示。「人事は、今いない人について考えるべき」と、将来的に必要となるポジションに求められるスキルなどを予想し、従業員の能力開発を進めるよう求めた。同社は、全世界から選抜されたマネジメント層や若手社員を鍛える「リーダーシップアカデミー」、社長自ら塾長を務める「女性リーダー育成塾」を開催。「個人の成長が、会社の発展につながれば、人材投資を加速してよい循環が生まれる」と述べた。また、適材適所をグローバルレベルで実現するため、国内外のグループ企業を統合した人事管理システムも構築中。「世界で最も信頼されるビューティーカンパニーを目指す」とした。
パートナー講演
日本企業における
人事の情報武装化に向けて
テクノロジーコンサルティング本部
クラウドファーストアプリケーショングループ
マネジング・ディレクター
鈴木 文一氏
アクセンチュアの鈴木文一氏は、経営テーマに沿った人材を育成する人材マネジメント導入の必要性は各社に認知され、現在の関心は「人材データを収集・分析する仕組みをどう構築するか」という実行段階に向いていると説明した。人材の傾向を分析、適性を予測するタレントマネジメントには、従来から蓄積されているストック型の人事情報に加えて、「メールなどのコミュニケーションや施設入退室といった活動を記録したフロー型データを情報プラットフォームに取り込み、データを有機的につなげる必要がある」と指摘。制度の枠組みを見直し、ITシステムを整備する人事改革は長期に及ぶため「段階的効果を出して経営側に示しながら、変更を恐れず柔軟に計画を進めるアジャイル型プロジェクト運営が必要」と語った。
お客様講演2
マイナビが挑む、適時適材適所の
実現に向けた人材・組織開発
人事統括本部
人事部 部長
上澤田 真吾氏
2年半前に営業から戦略人事部門に転じ、この5年で社員数が3倍超の約1万人に急拡大したマイナビの人事改革を進めてきた上澤田真吾氏は、その手探りの取り組みを振り返った。まず、事業部間異動を活性化するため、異動希望の書かれた、数千件の自己申告書を読むことからスタート。上司が見るため、本音を書きにくかった異動希望の項目を人事部直送とするなど情報の信憑性を高め、19年春から稼働したタレントマネジメントシステムで、情報の見える化を実現した。また、社員自ら希望をかなえる道をつくるため、社内公募制を導入。各部の人材流出懸念を抑えるため、各事業部1人枠でスモールスタートしてから拡大した。「人事施策は総論賛成、各論反対になりやすい。全体最適視点で小さく始めることがポイント」と話す。さらに他社事例を学んで給与評価制度の改定にも着手。「人事の専門性を高め、現場にアウトプットして、事業に貢献していきたい」と語った。
SAP講演
人事戦略の迅速な遂行を支える
最先端HRテクノロジー
人事・人財ソリューションアドバイザリー本部
シニアソリューションスペシャリスト
篠原 加奈子氏
SAPの篠原加奈子氏は、日本企業にイノベーションを起こすためには、テクノロジーを駆使した「人事の個別化」が必要と強調、「SAP SuccessFactors」の機能のデモを披露した。プロジェクトチーム編成では、AIが、ポテンシャル人材から、経験が最も多様で、相性のよい組み合わせを提示。活動中はメンバーの状態をサーベイなどでつねに把握し、エンゲージメントを高める手を打てる。また、社員のキャリア志向や特性などを網羅した面談のためのダッシュボードを活用して、社内で目指せるキャリアを示すことで、可能性を引き出し、離職を避ける。こうした個別化にシフトするため、既存業務は、異動シミュレーションなどの機能を使って効率化できる。「テクノロジーで経営に貢献する人事の変革を支えていきたい」と語った。
お客様講演3
味の素のグローバル人事戦略と人財育成
~Global HR Transformation~
理事
グローバル人事部長
髙倉 千春氏
味の素の髙倉千春氏は、グローバル化が進む同社の経営基盤強化に向けたグローバル人事改革について語った。海外売り上げが5割を超えている同社は、自社製品をその国の文化、社会変化に適応させる必要があり、外国人従業員が約3分の2を占めるなど人材多様化も進んだ。そこで、食と健康という社会的価値創出と、会社の経済的価値の追求を両立させる「味の素グループ・シェアード・バリュー(ASV)」を軸に組織の求心力を向上。さらに事業環境の急速な変化に対応するため、人を起点に適したポジションを考える「適材適所」から、将来の成長戦略を踏まえたポジションの職務要件を明示して適切な人材を充てる「適所適財」の人事に転換。全社戦略の視点からポジションの職務要件は将来変わることも見越して、次世代の採用、育成を推進する。また、グローバル規模で多様な人財を把握するHRテクノロジーも活用。「今後も、将来の人事のあり方を考えていきたい」と述べた。
クロージング
人事・人財ソリューションアドバイザリー本部
北アジア統括本部長
南 和気氏
クロージングでSAPの南和気氏は、登壇した各社はいずれも「人事部が自ら存在意義を再定義している」と振り返り、「従業員と会社をつなぐ組織エンゲージメントを、従業員サーベイで分析、対策を講じることがカギ」とまとめた。SAPは情報面で、改革を支援できることをアピールし「皆さんと一緒に変革の時代を歩ませてほしい」と訴えた。